前回、「定位置」について書きました。
前回の記事の中でも紹介していますが、定位置についてコメントをいただきました↓
使ったモノをちゃんと元の場所へ戻せば片付きますよ!
定位置を決めればいいと思います!
片付けの話をしていて「定位置を決める」と言えば、
多くの方が思い浮かべるのは 引出しの中、クローゼットの中など、収納の話だと思います。
ボールペン1本、ハンカチ1枚、そういうこまごまとした物でも、定位置を決めて、収納の中におさめること。
これ、もちろん大事なことです。
ただ、本当に家の中をきちんと片付けたいなら
こまごまとした収納の話の前に、考えるべきポイントがあります。
これまでもブログで何度もご紹介していますが
安東流のお片付けで、片付けを始める前に必ず、最初に決めること。
それは部屋割りです。
こちらの動画で「誰をどの部屋に収納する?」とタイトルにあるように
部屋割りも家全体という大きなくくりで考えれば、「定位置」の話です。
最初に部屋割りを決める
部屋割りを決めるとは、
家の中にある個室について、
家族の中で、誰がどの部屋を使うのか決めることです。
部屋割りを決めたら
個人の物は個人の部屋へ
その人の物は全部その人の部屋に収納していきます。
片付けが苦手・何から手を付けたらいいかわからない、という方のお家は
そもそも 部屋割りがあいまい というケースも多いです。
部屋割りがきちんと決まっていない場合、
例え全ての物の定位置を決めたとしても、使った後に「・・・どこに戻すんだったっけ?」となって
結局、元に戻せず散らかっていくパターンがよく見られます!
また、「部屋割りが違っている」「もっと良い部屋割りがある」というケースもよくあります。
部屋割りを決めることは、片付けのホントに最初のスタートラインなのですが
ここが決まらず悩む方も多いんですよ!
部屋割りは決まっているが 実際には使い方が違うケースも多い
例えば、3人家族で お住まいは3LDK。
個室が3部屋あって、一人が1部屋を使うという部屋割りのお家の場合。
お話を聞くと「ここは夫の書斎、ここは夫婦の寝室、残りは子供部屋です」と、部屋の使い方は明確な感じがするのですが……
実際には
個人の物は個人の部屋へ、その人の物はその人の部屋に収納する
というように、きちんと定まっているお宅は少ないです。
子供部屋……と言っても、クローゼットには親の服が収納されていたり、
書斎……という名の物置部屋に近い状態だったり、
子供部屋は2階にあるけれど、実質は1階リビング続きの和室とリビングが子供部屋状態だったり……
部屋割りを決めているはずなのに、片付けが進まない。
「どうして?何が問題なの?」と悩む方も、これまたとても多いです!
部屋割り?そんなの意味あるの?
最近、おうち丸ごとお片付けを終えたお宅の例ですが
お子さんが3人いて、子供部屋はリビング続きの部屋にしていました。
家じゅうに物が散らかっている状態で、定期的に「リセット」する日を設けていたそうです。
とりあえず、床の上の物をどこかに収納する。
そして、時間が経つとまた散らからるので「リセット」の日を作る……の繰り返し。
(写真はイメージです)
安東流でお片付けをしたい!と奥さんが思い立ち、私がアドバイスをしました。
「まず部屋割りを決める。部屋を入れ替える。」という話を奥さんがご主人にしたところ
ご主人の返事↓↓↓
部屋を入れ替えたって何にも変わりないと思うよ。
結局、出した物をまた元に戻せばいいだけなんだから、どこに収納しても同じじゃないの?
まぁ……やってみてもいいけど。
その後、部屋を入替し、子供部屋はリビングから離れた場所になりました。
おうち丸ごとお片付けを終えて、その後の様子を奥さんにお聞きしたところ
そういえば、もう「リセット」の日は作っていないですね……必要なくなりました。
子供のおもちゃで部屋が散らかるということもないです。
部屋を入れ替えた効果、絶大でした!
片付けをする時、部屋割りは本当に大事です!
でも、部屋割りが間違っている、あいまいになっているお家は多いんです。
どんな部屋割りが良いのかは、そのお家によって違いますので
美しい暮らしの空間アドバイザーに一度ご相談ください。
「定位置を決めましょう。使った物は、元の場所=定位置に戻せば、片付いた家をキープできます」
この言い方は、決して間違ってはいませんが
前回、今回も書いたように
定位置を決めるまでが大変なお家もあり、
定位置が決まらなくて悩んでいるお家もあり、
定位置を決めたにもかかわらず家族の誰も元に戻せないというお家もあり……
定位置さえ決まれば、片付けはオッケー。というような単純な話ではないということを皆様にも知っておいていただきたいです。
よく聞く言葉「定位置を決める」問題。
もしかすると、聞けば聞くほど頭がこんがらがってきた方もいらっしゃるかもしれません(;^ω^)
本気で家の中をきれいに片付けたいと思うなら、
自分の家にピッタリ合う方法をプロに具体的に聞いた方が早いです!
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