最近、立て続けに 定位置 について、コメントをいただいたり、ご相談をお受けしたりしました。
いただいたコメントはこちら↓
使ったモノをちゃんと元の場所へ戻せば片付きますよ!
定位置を決めればいいと思います!
このコメントを書かれた方は、たぶん、片付けが得意・上手で
「自分の家は片付いているから、他の方もウチと同じようにしたらいいのに!」
という意味なのだと思いますが……
内容としては、半分くらいは正しいと言えば正しいのですが色々な前提条件があって初めて成り立つものと言えます。
お客様からご相談を受けた内容はこちら↓
定位置がいつまでたっても決まらなくて
迷ってしまって 悩んでいます。
収納する場所が定まらなくて、昨日はココだったけど今日はこちらにしてみた……
定位置を決めて、しっかり片付けたい。
というご相談でした。
定位置とは、文字通り定まった位置ということですね。
定位置が決まっている、とは
家じゅうの物、全てが「収納する場所、置く場所が決まっている」状態です。
でもこれが 言うは易く行うは難し。です。
片付けの話題でよく耳にする 定位置 について、プロのアドバイザー目線で解説してみます😊
片付けが出来ない原因はさまざま
片付けのコツとしてよく言われるのは
定位置を決めて、使ったら元に戻すこと
これができれば片付いた家をキープできますよ
という内容です。
これは確かにその通りで、実行されている方も多いと思います。
では、定位置さえ決まれば家の中がすっかり片付くかと言うと、問題はそれほど簡単ではありません。
定位置を決める云々の前に、そもそも片付けに取り掛かれないような状況にある方も多くいらっしゃいます。
安東英子先生がブログやyoutubeで何度も発信されてるように
片付けができない原因はさまざまです。
たくさんの記事や動画がありますので、ご覧になってみてください。
公式ブログ「素敵な暮らしの扉」より↓
Youtube美しい暮らしの空間チャンネルより↓
片付けができなくなる原因は
物が多い、収納スペースが少ない、間取りが良くない、病気・高齢など肉体的なこと、精神的な問題……
挙げればきりがありません。
例えば、片付け上手な主婦の方が「私の家ではこのように片付いた家をキープしています」という方法を発信していたとしても、
全てそっくりそのまま真似したら自分の家も片付くかと言えば……それはおそらく難しいでしょう。
その主婦の方のお家とあなたのお家は、間取りも家族構成も物の量も生活習慣も、何もかも違います。
参考にできるところはあっても、全く同じというわけにはいかない。
「定位置を決める」は大事なポイントなのはまちがいありませんが、
「定位置さえ決めたら片付けは万事OK」というわけではないことをまず知っていおいていただきたいです!
本当にその定位置でOK?
現状、決まった定位置があるとしても、
そもそもその定まっている位置でOKかどうかも問題です。
安東流のお片付けでは決しておすすめしない「定位置」
ご存知でしょうか?
↓↓↓
☆コンロ周りに、フライパンやお玉をぶら下げていませんか?
☆リビングに、子供の学習机、勉強道具、ランドセル……を置いていませんか?
☆洗面所に家族の下着、パジャマなどを収納していませんか?
☆ファミリークローゼットを作って、家族全員の衣類を収納していませんか?
これらは、全て、理由があってお勧めしていないものなんです。
「なぜ?」と思った方は、動画で解説していますのでチェックしてみてください。
そもそも片付かない原因がここにある、という方も多いんですよ!
他にも、屋根裏やロフトに収納する物、よくよく考えていただきたいです。
☆今、使っていない物は屋根裏部屋に押し込んでいる、という方はいらっしゃいませんか?
「定位置を決める」と言っても、本当にその場所にして大丈夫なのかどうか
よくよく考えて決めましょう。
定位置だけれど……戻しにくい・取り出しにくい収納になっている
例えば、こちらの押入れ。
戸を全開することが出来ず、奥の方はよく見えない・取り出しにくい状態になっています。
また、蓋付ケースを2段重ねにしていますので、下段の中身を取り出そうとすると
まず上段のケースを下ろして、次に下段のケースの蓋を開けて……
手間がかかりすぎて、出すのも戻すのも億劫になりますね。
探し出すのも大変ですし、いったん取り出した後、戻すと言っても元のように復元するのは難しいです。
結局ケースの周辺に積んでみたり、他の場所に置いてみたり……と散らかっていってしまいます。
「定位置を決める」と言っても、使いやすさを考慮して収納も工夫して決めていかなければなりませんので、
簡単なことではありません。
ここで悩んで片付けがストップしてしまう方も多いです!
定位置……どこにしたらいいのか迷ってしまう
最近、小学校入学前のお子さんがいるお客様から何件か同じようなご相談がありました。
☆子供部屋はこの部屋、と決まっている。
でも子供の物をどこにどのように収納したらよいのかわからない。
☆子供部屋はあるけれど、子供はママの近くのリビングやその隣の和室で遊ぶことがほとんどで、
現状は子供部屋といってもそれほど使っていない。
でもこれから小学校に入るし……なんとか形を作りたいけれど、正解がわからない。
お子さんが2歳、3歳、4歳……という時に
今後、小学生→中学生→高校生……と成長していく姿を見通して子供部屋を整えていくというのは、確かに悩むところだと思います。
今は何でも親の手助けが必要。一人で何かをする姿なんて想像つかないというお気持ち、とてもよくわかります(;^ω^)
お子さんのことだけに限りませんが、10年先20年先のご家族の様子まで見越して「定位置」を決めるアドバイスを受けた方がいいですよ!
美しい暮らしの空間アドバイザーは、今だけ良ければ、ではなく、将来も困らないように、という片付けのアドバイスをしています😊
とりあえず今をやり過ごすのではなく、何年経っても困らない片付け方を今からしていってくださいね!
正しい定位置、正しい片付け方
「定位置を決める」について色々書いてきましたが
正しい定位置を決めるためには
片付けの順番に沿って、おうち丸ごとお片付けをしていくのが最も近道です。
家の中は全部つながっているので、
おうち丸ごと、家の中を全部隅から隅まで片付けることで
迷っていた定位置も最終的にはピタッと定まります。
「正しい」定位置が決まったら、
お家の中が全部片付いたら……
その後は、ご家族皆さまで「使ったら元に戻す」生活を継続してください(^^)/
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