「物の定位置を決める。出したら、決まった場所にしまう。」
これは本当に大事なことですね。
物に住所を決めてあげて、使い終わったら元の住所に持って行く。
その「定位置」についてですが…
安東流お片付けでは、「〇〇の場所に△△は置かない」というのがいくつかあります。
リビング学習が最近の流行ですね。
リビングで子供が勉強する、親が子供の勉強をみてあげる。
だから、リビングに子供の学習机を設置して、ランドセルや勉強道具などを全て置いた方が便利。
いちいち2階の子供部屋まで道具を取りに行かなくていい、毎日使う物だからリビングに置き場所があった方が便利。
…でも、安東流のお片付けでは、リビングには子供の物は置きません。子供の物は子供部屋に置きます。
こちらも、最近とても多いですね。洗面所に家族それぞれの下着を置く。
お風呂上りにすぐ下着を身につけられるから、便利!
わざわざ下着を持ってこなくてよいから、便利!
…ということのようですが、多くの場合は、下着以外の部屋着やパジャマは部屋から持ってくるそうです。
安東流では、洗面所に下着は置きません。
着替えは、各自の部屋に収納して、使う時に持ってきます。
ファミリークローゼットも、取り入れるお家が多いですね。
家の中の狭い一部屋、リビング続きの和室をファミリークローゼットとして使うという例もよくあります。
洗濯物を各自の部屋に配達する必要がなく、家族の衣類は一か所に収納すればよいから便利ということだそうです。
安東流では、ファミリークローゼットもおすすめしません。
衣類は、個人個人の部屋に収納します。
本当の“便利”の意味を知ろう
決まった定位置に物を戻すのがお片付け、なら…
ランドセル置き場をリビングに作ったら、リビングに戻せばいいはずです。
下着は洗面所に置くと決めたなら、洗濯した下着は洗面所へ。
ファミリークローゼットに家族の衣類を集めているから、服を戻す場所はファミリークローゼット…
でも、安東流の片付け方では、これらは決してしません。
“目先の便利”だけを追求した収納は、“本当の意味での便利”とは違うと考えるからです。
学校から帰ってきたら、リビングで勉強、ランドセルもリビングに置く。
着替えはファミリークローゼットで。お風呂の時も下着は洗面所にある。
リビング周辺から動かなくても全てが完結する生活。
子供部屋に行くのは寝る時だけ。
そんなお子さんは、いつのまにか「面倒くさがり」「ズボラ」になっていませんか?
家は、そこに住む人、家族にとても大きな影響を与えます。
特にお子さんにとっては…
“家が子供を育てる”という面もあることを多くの方にぜひ知っていただきたいです!!
5年先、10年先、15年先…もっと先のことまで考えたお片付けが「安東流」です。
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