家族の衣類を一か所に収納する「ファミリークローゼット」について、TikTokとインスタグラムで投稿したところ、たくさんのコメントをいただきました。
YouTubeの元動画はこちらです↓
本当に色々なコメントをいただきました。
ファミリークローゼットについてどう思うか、生の声が集まったのではと感じます。
共感したものもあれば、「そこは、違うんだけれど……」と思うものもありましたので
アンサー記事として今日はまとめてみます!
【ファミリークローゼットは作らない方がいい!】
①思春期の男の子の衣類
中学生・高校生の男子がいますが
思春期の男の子の衣類は、洗濯しても匂いが……
一緒のクローゼットはあり得ない。
これは、頷く方も多いのでは……
お子さんが就学前の時には想像つかないことかもしれませんね。
(ちなみに、男子は靴の匂いもかなり!!なので、靴箱には扉が必要ですよ~)
②思春期の子供が嫌がる
自分の子供たちを見ていて親が感じること
思春期になる子供たちが、親と一緒のクローゼットは嫌がるよ……
ファミクロって子供が小さい時しかメリットなさそう。
思春期だといくら家族でも下着とか触れられるのも嫌だし見られるのも嫌じゃない?
私は中学から自分で洗濯してた……
中学生以降は、自室で着替えたいってなるんじゃなかな…。
着替えをファミクロからいちいち選んで自分の部屋まで持って行き
自分の部屋で着替えて、になっちゃう。。。
朝は着替える時間が重なる。
鍵付きの脱衣所がファミクロの近くにあったとしても実際には無理じゃないかな。
もうこれは、コメントの通り!と思います!
ひと言付け加えると
思春期の子供は、測定不能な存在です😂
うちの子供は◯◯になるだろう……なんていう想像はあまり意味を持たないかも!です。
就学前とか、小学校低学年とかでしたら「世話してあげなければならない存在」ですが
子供はあっという間に自分の意志を持って動き始めますよ~
親自身の実体験から
思春期に、兄や父親と一緒のクローゼットなのがイヤだった。
自分が子供の頃、自室に収納がなくて、
廊下のタンスの前で着替えるのがものすごく嫌だった。
もし私もこういう体験をしていたら、嫌ですね~
うちの子供たちも全員「イヤ!」と言いますね……
③親が管理してしまう
ファミリークローゼットは親が管理しがち。
子供の自室にクローゼットがあって、物がなくなれば自分の責任。
そうなれば整理整頓しようと思う。子供の自立に向けてはいいことばかり。
子供に自分で片付ける力をつけてほしいので各部屋にクローゼットを付けました。
なんで親が全部をやらなければいけないのかが謎…
あと年頃になると親と同じクローゼットって嫌ですよね。
ちょっとやりすぎな風潮ありますよね……
一括管理は楽だけど小さいうちだけかな……
うちもリビングで畳むまでは親、その後各自持って行きなさいっていう形です。
思春期になると親と一緒のクローゼット、嫌だと思う。
「ファミリークローゼットでも、自室のクローゼットでも、子供に管理させるなら同じ」
という意見も聞きますが
根本が違うと思います。
安東流のお片付けで考える「子供部屋のクローゼット」は、基本は子供が管理するものです。
子供の物は全部子供部屋に収納して、子供自身が管理します。
それと比べて、ファミリークローゼット内で子供に管理させていると言っても
その差は明らかではないでしょうか。
最終責任者は誰?と聞かれたら、ファミリークローゼットの場合は「親」という答えになるでしょう。
子供が最後まで責任を持って……という考えにはなりにくいです。
④子供が自分の物を把握できない
ファミクロ、子供が自分の持ち物の把握が出来なくなるよなぁ…と。
小さい頃から総量を教えてもらえないと、片付けられない、捨てられない、増やすだけになるよね。
子供が自分の持ち物を把握するいちばんの方法は、全ての持ち物を子供部屋に集めることですよ~!
自分の部屋が出来た時、自分の持ち物が全部自室に集まった時の子供の劇的な変化はすごいです。
⑤作って後悔
うちの高校生、自分で何もやりゃしない。
いつかは自分でやらなければならないんだから、今はいいやと思っているけど…
6人分の服を片付けるのはしんどいし、あれないこれないで責められたり……
服くらい自分で管理できなかったら他もあまり変わらないかも。。。
経験ある人じゃないと共感は難しいかもですね。。。うちは後悔しました。
うちの旦那、大工してるけどファミクロはやめとけって言われてる。
周りの人たちもファミクロ作って片付けはほぼお母さん(奥さん)しかしてないからしんどいって言ってた!
ファミリークローゼットを作って、何年も経ってから気付く、後悔。
経験しないとなかなか実感できないことだと思いますが……途中から子供の軌道修正をしきれずに困っている方はたくさんいます。
片付けがお母さん(奥さん)だけがする仕事になってしまって、どうしたらよいかわからないというご相談は多いですよ!
【ファミリークローゼットは作った方がいい!】
①母親の家事動線が楽
1階にファミクロ。
洗濯物を取り出す→干す→そのままファミクロに収納の流れがラクチン。
共働きだもの、楽したい。
子供が小さい間の母親にとっての家事動線を優先したい。
「家事動線が楽!」
はファミリークローゼットを設置する方が全員といっていいほどおっしゃることですね。
ブログでも何度も書いていますが、
ファミリークローゼットを作る方の場合、
家事はお母さんが全部する
という前提に立っていますよね。
でも、お母さんが全てをする必要は全くないですよ!
そうは言っても子供が家事をできるなんて10年後?
子供さんが小さい方はこんなふうに考えがちですが、子供は意外と役に立ちます笑。
仕込めば戦力になりますよ~
私の家では、洗濯物を干した後、畳んで自室のクローゼットに収納するのは子供がそれぞれやっています。
・部屋に持って行くだけなら、何かを持って歩ける年齢になればできます。
・引き出しなどにポンと入れるだけならハードルは低いです。
・服を自分でたためる年齢は……下手でもよければ(笑)就学前でもできると思います。
……意外と何とかなるものです。
大事なことは、小さいころからの刷り込み!!笑。
洗濯物は自分でたたんで自分の部屋にしまう。
……こう覚えさせるのが親も子もいちばんラクチンではないですかね~
習慣は、大事です!
小さいころから仕込むこと、身に染み込ませること、大切ですよ~!!
②洋服の管理くらい、親がやっても……
洋服は子供に管理させなくても、他のことでしてもらえれば十分では。
洋服だけが全てじゃない。
子供3人を育てていると、「子供はできる!」というのも感じますが
「できなくても、やらせてみる!」も、とても大切なことなんだな~と痛感します。
今は出来なくてもいつかできるようになるでしょうし
「できないから、まだ無理だから」とさせないでおくと、いつまでたってもできるようにならなかったり
経験したことがないので自分のものにする・習得するまでに時間がかかってコンプレックスになったり……
(←私の実体験です笑。
不器用な子ほど何でもやらせて失敗させて経験させてあげて~!!と声を大にして言いたいです……)
家の中は、「体験」が無限に出来る練習場だと思っています。
思い立ったら即実行!
今からでも子供に何でも家の中のことをやらせてみてください!
③親が片付けてくれるから子供はラクチン
ぜーんぜん嫌がりません。
むしろ片付けてもらえるから?
有難いって言ってます、うちの大学生と高校生……
ファミリークローゼットに慣れて、親が全て片付けてくれたら子供自身はラクだと思います……自分で何もする必要がないですから。
そして、片付けを経験したことのないお子さんは成長して大人になった時、自分の家をどのように片付けていくのでしょう……職場でもどのようにふるまうのでしょう……?
④大きな収納があれば安心?
ファミクロはキッチンの近くに作ったので、子供が大きくなって使わなくなったら将来はパントリーにします!
パントリーがあればキッチンの問題は全て解決!
……とはいかないのが現実と言っていいです。
家の中で「収納専用スペース」がそれほどまでに必要かどうか考えてみてくださいね!
⑤ファミリークローゼット+子供部屋に小さいクローゼット
ファミリークローゼットを作って、各部屋にもある程度入りそうなクローゼットを作ればいい。
ファミリークローゼットと、子供部屋にも小さいクローゼットがあります。
ファミリークローゼットに普段着る洋服を置いて、子供部屋にはいつもは着ない洋服を収納しています。
「ファミリークローゼットは作りたい、でも子供部屋にもクローゼットが必要かも……」
ということで折衷案になったのだと思いますが……
洋服が色々な場所にあると、総量が把握できなくなってきます。
そして洋服の存在そのものを忘れて量がどんどん増えて行って
いったいどうやって片付けたものやら、困り果てている方がたくさんいらっしゃいますよ~。
⑥10年間はファミクロ。その後は納戸や親のクローゼットとして使用
10年間はファミクロ。その後は納戸や親のクローゼットとして使用するつもりです!
「家の中の収納スペースは有効に使っていますよ」という意味で書かれたのかな~と思いますが
収納スペースについては
④大きな収納があれば安心?
で書いた通り、そこまでの収納が必要かな?ということなのですが……
ファミリークローゼットを作ろうと考えている方にお伝えしたいことは
ファミリークローゼットを作ることで子供の成長に与える影響をまず考えてほしい!
です。
6,000軒のお家を見てきた安東英子先生の結論
片付かなくて困っているお家に長年、たくさん伺ってきて
片付けの怖さを知り尽くしている安東英子先生。
多くのお家を見てきて出した結論が
ファミリークローゼットはやめましょう。
です。
・私の家は片付いているから大丈夫。
・収納スペースは後々も活用するから大丈夫。
・子供にもファミリークローゼットの中で片付けさせているから大丈夫。
……そういう各論の話ではなく、もっと大きな話、、、全体的な視点から反対しています。
家の中、片付けは子供の成長に大きな影響を与えます。
ファミリークローゼットをすすめない理由についてまとめましたのでこちらもご覧ください↓
ファミリークローゼットは
「収納方法」の問題と捉えられがちですが、もっと大きな問題点を含んでいます!
お子さんがいらっしゃるご家庭の方は是非、一度立ち止まってよく考えてみてくださいね☆
コメント